昨年より、百貨店のそごう・西武の売却をめぐり労使対立が続いていました。
このほど、セブン&アイ・ホールディングスが百貨店のそごう・西武を米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに9月1日付で売却する方針を固めました。これに対し、そごう・西武労働組合は事業継続や雇用維持に関する説明が十分になされていないとして反発。8月31日にストライキを決行しました。
このストライキを応援するため、池袋に行ってきました。
本店前では労組が横断幕を掲げ、ストライキ決行中であることを知らせる街宣行動を続けていました。
ストライキの最中、他の組合員の方々は池袋でデモ行進をしていました。直接デモをみることができませんでしたが、公園で開かれていた集会の場に少しだけいることができました。
そごう・西武労組の行動はさまざまな点で重要な意味を帯びています。特に経営への介入という点は強調されるべきだと思います。
ストライキの要求事項といえば賃上げや労働環境の改善等が思いつきますが、今回の場合は百貨店の売却に伴う「雇用維持」と「事業継続」を求めています。つまり、企業の経営方針への反対を表明しているのです。
池袋駅周辺は再開発が進む地域であり、売却問題は一企業にとどまらない社会的な影響をもたらします。労組の団体行動は事業再編に一石を投じる試みであり、業界全体に大きなインパクトを与えるはずです。
ストライキに踏み切った組合員の方々に敬意を表します。